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2012年8月22日水曜日

アンチ太陽光発電派から、ゼロエネルギー住宅推進への心変わり


ここ数年、世間での太陽光発電の盛り上がりをよそに、弊社ではそのような動きから一定の距離を置いてきました。

太陽光発電という設備は、暮らしを快適にする要素は一つもありません。
お湯を沸かしてくれるわけでも、家事を楽にしてくれるわけでもありません。
屋根に重量をかけ、防水を脅かし、建物に負担をかける見返りとして、何年もかけて初期の投資を回収(うまくいけば少しは儲かるかも)するという設備でした。
(ただし、発電モニターを見るのはとても楽しい事ですけどね。)

しかし、3.11以降、事情は大きく変化したように思います。
原子力発電の問題も含めて、エネルギー政策も混迷を深めており、お金を出せば電気をふんだんに使っても良いという社会情勢ではなくなりました。

そのような状況にあって、「ゼロエネルギー住宅」というのは、従来よりも遙かに大きな意味を持つ存在になったと感じています。
従来の「光熱費ゼロ」住宅は、所詮高い電気を売って安い電気を買うことによって、費用を節約しようという、お得な住宅という意味であったろうと思います。
それが、昨今の情勢下の「ゼロエネルギー」住宅は、社会にエネルギー負担をかけずに快適設備を使うことのできる、いわば免罪符付住宅という要素を持ちます。

将来的にどのような社会になるかはわかりませんが、しばらくの間は「ゼロエネルギー」住宅以外では、何となく電気をふんだんに使った生活をする事がためらわれる時代が続きそうです。

幸いなことに、今は補助金や電気の買い取り制度のおかげで、トータルの負担はあまり大きくありません。
また、屋根の防水を傷つけることなく施工できる太陽光パネルの施工方法も開発され、弊社ではその方法だけを採用していきます。
建物の標準的な使用エネルギーを計算する手法も確立されています。
割高だった太陽光発電をはじめとする設備も、家電量販店などに遜色のないような価格で取付ができるような環境もできてきました。

ゼロエネルギー住宅は、社会が必要とし、特別な存在でなくなっていくのかもしれません。
快適な生活を気持ちよく満喫するために、ゼロエネルギー住宅をお勧めします。
10年後に「え、イマドキ外部からエネルギーを調達するような家に住んでるの?」と言われないためにも。


荻野

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