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「文字で語る」のコンテンツを開始してみました。
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執筆担当は荻野です。応援メッセージやクレームもどんどん待っています。(^^)

2013年2月6日水曜日

【小さく広く暮らす】便利=維持の手間という視点

どんな物でも、存在すれば維持に手間はかかります。
携帯電話が一台あれば充電も必要ですし、忘れないよう持ち歩くという気も使います。全く使わないでしまっていたとしても、電池漏れなどのリスクを抱えます。スマホも、タブレットも便利そうだからとどんどんGETしても、それぞれを維持するという手間は相応に増えます。そのうち便利なのか不便なのかわからなくなってきます。(^_^;)
家を構成する要素でも、全く同じ事が言えます。
トイレが二つあれば、二つ掃除が必要になります。
週に100回トイレを使うとして、1カ所なら100回。二つになれば50回ずつになるから掃除は半分ずつでいい、というわけにはいきません。使用回数は同じでも、掃除は2倍に近くなります。
くつろぎ和室が寝室を兼ねれば、掃除は一部屋ですみます。別に寝室があれば、掃除は二部屋になります。十分な収納の計画ができれば、物を取りに寝室に行く手間も省けます。寝室からくつろぎ和室にある物を取りに行きたくなる事も防げます。テレビだって、2台買うより高性能のものが1台の方が快適かもしれません。寝室が分かれていればベッドにして、布団をたたむ手間は省けます。でも、総合的に考えてみると、くつろぎ和室兼用の方が快適な人は少なくないと思います。
「便利=維持の手間」という考えは、程度の差こそあれ大抵の物に適用できます。そうなると、不要な便利は維持の手間を増やすばかりということになってしまいます。
機械や設備、空間などのハードが与えてくれる便利さよりも、「自分たち」が必要とする便利さにしっかり着目して、「自分たち」にとって不要な便利さが増えすぎないようにするという視点も大切です。
そうして維持の手間を減らして浮いた時間はどうなるかと言えば、もちろんくつろぎの余裕にもなりますし、家族の会話の時間にもなります。料理に割ける時間が増えれば高価な加工食品や合わせ調味料を使わないでもおいしい料理ができるかもしれません。大人の勉強時間にも充てられますので収入アップもめざせます。
そもそも便利すぎない大きすぎない家は、便利で大きな家に比べて家にかかる費用自体も抑えられますが、それにもまして普段の生活にも余裕が生まれます。

とはいえ、一般的に狭い家には、そんな余裕は感じにくいイメージがあります。
でも、それはちゃんと機能分離や収納の計画を考えないためで、しっかり考えられた「小さく広く暮らす」家であれば、余裕×余裕で、大きな余裕が生まれます。
そんな暮らしもいいなと思う方は、一緒に「小さく広く暮らす」家の計画を楽しみませんか。