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2012年7月4日水曜日

性能が良い材料を使うと建物の性能も上がる??


断熱材の問題です。

A:高くても性能に優れた断熱材
B:そこそこの性能で安い断熱材


太陽光発電の問題です。

A:高くても発電量の大きな太陽発電
B:そこそこの発電量だけど安い太陽光発電


性能の高い家づくりをしたいと思っているあなた。
上の例で、どちらを選びますか?





まず、それぞれの部位だけのことを考えた場合、同じ予算であればどちらの場合もBの方が性能の高い家ができます。
安い断熱材なら、同じ値段でとてもたくさん入れられます。

安い太陽光パネルなら、同じ値段で多くのパネルが載せられます。

どちらも、同じ値段のAの性能を上回ります。


しかし、現実にはそこまで単純ではありません。
断熱材の場合は、断熱材を入れるスペースが壁や屋根にあるかが問題になります。実際には、壁や屋根のスペースは限られますので、一定以上に性能を上げる場合は、やはりAの性能に優れた材料を使わないと実現できません。

太陽光の場合は、屋根のデザインが問題になります。多くのパネルを載せることのできる片流れの屋根などでは、Bの方法でも十分な枚数を載せられますが、一般的な切り妻屋根や寄せ棟の屋根では、多くのパネルを載せることが困難かもしれません。そのような場合は、Aの一枚あたりの発電量の大きなタイプを載せないとたくさんの電気を発電することは難しくなります。

この当たり前のことを、何となく誤解されている方も多いように感じます。
一般的に予算は限られていますので、その中でいかに性能を上げるかというのは、建築的な条件と部材の組み合わせが最大限効果を発揮するように考えます。

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